学会について

学会の結成

「日本国語教育学会」は,昭和29年に結成された。国語教育人の一人一人が平等の権利をもち,学問・教育研究の自由を尊重し合いながら,多くの研究者・実践家がこの学会のもとに結集し,実践について学び合う会にふさわしい活動を続けてきた。
 昭和45年,国語教育研究団体の統合が問題となり,日本国語教育学会が中心となって,昭和45年7月25日設立された新学会が,現在の日本国語教育学会である。
 初代会長は旧「日本国語教育学会」会長の西尾実。昭和51年3月31日より倉澤栄吉が第二代会長。平成23年4月1日総会により湊吉正が第三代会長。平成28年4月1日より第四代会長に田近洵一が選出されている。
 初代理事長は,熊澤龍,第二代が八木橋雄次郎,第三代が安西迪夫,第四代が湊吉正,第五代が田近洵一,現桑原隆理事長は第六代に当たる。


組織と事業
 会則第三条には,「本会は,国語及び国語教育に関する事項を研究し,国語教育研究諸団体との連携を密にして,国語教育の振興を図ることをもって目的とする」とあり,この趣旨にそって活発な活動を展開している。
 理事は現在,全国の研究者・実践家172名で構成され,常任理事51名が運営に当たっている。
 本学会の中心事業は,「月刊国語教育研究」の刊行,研究大会の開催、各地域・各部会研究会等の開催、及び支部活動である。なかでも月刊研究誌の発行は、学会の生命であるという認識のもと,会員の期待にこたえるべく編集部は日夜心を砕いている。


展望
 会員一人一人が生き生きと活動を続ける本学会は,「理論と実践をつなぐ開かれた学会」として,今後ますます発展するだろう。
 支部は現在十支部であるが,地区研究集会,研究部や教育情報部,校種別部会の活動も広がりつつある。生涯学習時代,国際化・情報化の時代にふさわしい国語教育のあり方を求め,今後もさらに研究・実践を推進したいと念願している。